- 大学院に入った人の失敗談が聞きたい!
- 研究活動において気を付けるべきことはある?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事では、私が大学院で研究活動をする中で経験した「これをやっておけばよかった」「こうなるから気を付けた方が良い」といった【大学院に進んで後悔したこと】をご紹介します!
皆さんが同じ過ちを繰り返さないように対応策も併せてご説明していますので、じっくり読み込んでくださいね!
【大学院に進んで後悔したこと】
1.知識レベルの高さについていけなかった
教授含め、本物の研究者の知識レベルについていけませんでした。
私の学部時代は友達と遊んでばかりで、落単こそしなかったものの、成績が良かったとはとても言えない状態…
そんな状態の私が大学院に進んだのは、学部で得られなかった実績を積み、就職活動を有利に進めるためでした。
同じ理由で大学院に進む人は多いですが、真面目に勉強していなかったせいで知識が少なく、純粋に研究が好きで進学した人には到底敵いません。
このような状況でもっとも辛いのは、学会やゼミ発表の時です。
発表した後に質問タイムがあるのが基本ですが、自分の知らない知識領域の質問をされて答えられず、恥をかいた経験が何度もありました。
それが教科書に書いてあるような基礎知識であれば尚更、「こいつは上辺の知識だけで考察しているんだな」というのがバレてしまいます。
そんな状況に陥らないために発表前はどんな質問が来るか想定して回答を準備しますが、それでも想定外の質問が来るため毎回怯えていた苦い思い出です。
【対応策】
大学院に行くと決めた時点で、せめて基礎知識はおさらいして学習しておくことをお勧めします。
研究活動の中でも勉強することは可能ですが、
2.友人と金銭感覚に差ができた
先に就職して収入を得ている友人との間に、金銭感覚の差が生じます。
高めの価格帯の飲食代だったり、遊びに行くレジャー施設代だったり、
学生のお財布では躊躇するような料金にも手が出せるようになるため、
毎回一緒に遊ぶことが金銭的に難しい状況が増えます。
例えばサークルの後輩と飲みに行った際、お金に余裕があるOBの立場としてやはり奢りたくなりますよね。
自分が未だ学生とは言えど、同じOBなので一緒に奢らないといけなくなり、しんどい状況が何度もありました。
後に就職すれば同じく収入は得られるのですが、それまでの2年間は結構辛かったです。
【対応策】
同じ金銭感覚のままで遊んでくれる友人を探しましょう。
また出世払いでその場を友人に立て替えてもらうなどするのもありでしょう。
3.就活時に選択肢の視野が狭まった
“自分の専門分野を活かせる会社”という視点で就職活動をしてしまい、就職先の視野が狭まってしまいました。
個人的には、自分の専門分野で就職先を選んだ方が入社後も活躍できる場が多くあるため、評価を上げやすいというメリットはあります。
ただ、専門分野を活かせる仕事が必ずしも自分が楽しいと思える仕事であるとは限りません。
自分がどんなキャリアを積みたいか?心からやりたいと思える仕事は何か?等をしっかり自己分析して会社選びすることが理想です。
しかし大学院に進学して、周りより2年間長く研究に時間を費やしたことを考えると、その知識を活かさないのはもったいないと感じてしまいました。
このように考え方が偏ってしまうことを「サンクコストバイアス」と言い、判断を誤ってしまう原因になります。
残りの人生何十年とある中で2年間なんて大した期間ではないと今では思います。
今の自分の選択が「サンクコストバイアス」に苛まれていないか、俯瞰して自分を見つめることが大切です。
【対応策】
自分が本当にやりたいことを見つめて、やりたい仕事を探しましょう。
その判断が間違っていても、転職でいくらでも選択し直せますから問題ありません。
4.単純に研究活動が辛かった
私の研究室はいわゆる“ブラック研究室”で、2年間それに耐えること自体が辛かったです。
ブラック研究室には、“拘束時間が長く体力的ダメージがあるタイプ”と“パワハラ等による精神的ダメージがあるタイプ”の2種類があると思いますが、私の場合は後者でした。
教授がやるべき仕事を学生に投げてそれが教授の思い通りの成果じゃないと怒ったり、機嫌が悪い日は定時に帰らせてくれなかったり、とにかく理不尽でした。
大学院生に対して、教育者の立場で接するのが本来教授のあるべき姿です。
しかし、中には大学院生を労働力として考えている人もいます。教授にとっては給料を払う必要もなく、また卒業さえできればそれ以上成長させる義務もないわけですから。
研究室の実績・活動内容だけでなく、教授の性格もきちんと調査して選べばもう少し精神的にゆとりある大学院生活を送れたなと後悔しています。
【対応策】
研究室選びは慎重に行いましょう。過去の記事で研究室の選び方についてご紹介していますので、こちらをご参照ください。
まとめ
私の体験から、「大学院に進んで後悔したこと」をご紹介しました。
今回は大学院に対してマイナスな部分に焦点を当てていますが、結論としては大学院に進んで良かったと思っています。
なぜ大学院に進んだ方が良いのかというのはこちらの記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
みなさんのキャリアにおいて、本記事が助けになれば幸いです!