仕事・ビジネスの習慣

【高年収を目指したい方へ】大学院に進むメリット3選

  • 就職するか大学院に進むか迷う…
  • 大学院に進むことの意味・メリットは?
  • 学費もかかるし、早く就職した方が給料も得られて良いのでは?

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事を読めば、大学院に進むとどんなメリットがあるかが理解でき、自分に合った進路が見つかるはずです!

私は実際に某地方国立大学の大学院(理系)に進んだことで、某大手メーカーへの入社を決め、大きくキャリアアップすることができました。

最も伝えたいのは「学問を究めることは素晴らしいぞ!」ではなく、
「大学院で研究活動に取り組める環境を利用して、その後の会社生活に活かすことができますよ!」ということです。

その点を意識して頂きながら、今回の記事では【大学院に進むメリット3選】を解説するので、じっくり読み込んでくださいね!

【大学院に進むメリット3選】

1.研究に長く取り組むことができる。

多くの理系学部では4年生になるタイミングで研究室に配属され、学部卒の場合は1年間しか研究に時間を使うことができませんが、大学院の修士課程に進むと、2年間長く研究に時間を費やすことができます。

「そんなに研究やりたい訳ではないしな…」という人も多いと思います。(私も正直研究が好きではありませんでした)

そこで“なぜ研究に取り組むことが重要なのか”に焦点を置き、以下4つのメリットについて一つ一つ解説していきます。

研究成果の質を高められ、論文投稿の機会も得られる。

研究活動に長く取り組むことで、自ずと質の高い研究成果が得られるようになります。
その成果が、外部の研究者から見ても有益だと感じられるレベルであれば、論文投稿も可能になるでしょう。
(世間的に論文投稿となるととてもハードルが高いように感じられますが、ある程度ちゃんと研究している大学院生なら十分達成可能です。)
投稿した論文は卒業後も残り続けるので、就職や転職する際にも実績として評価してもらえます。

授業が少ないため、学部生より多くの時間を研究活動に充てられる。

大学院は学部より授業数が少ないので、単に2年間長くなる以上に研究に費やせる時間が増えます。
また授業は“インプット”するものですが、研究は身に付けた知識を“アウトプット”するものです。
この“アウトプット”することが自分の実績として積み重なっていき、その後の就職活動にも活用できるため、
いかに就職前に実績を得られるかという観点で、研究への時間を確保することが重要になってきます。

学会発表を経験でき、資料の作成・プレゼンなど、社会人としても役立つスキルが身に付く。

大学院まで進むと学会発表の機会も増えてきます。この学会発表に向けて準備をするプロセスが大変重要です。
なぜなら、学会発表を経験することで以下のスキルが身に付くからです。

  • 人前で物事を説明するプレゼンテーションスキル
  • 発表資料を見やすく作る資料作成スキル
  • 聞き手の理解度を想定し、分かりやすい内容に調整するスキル

特に3つ目の“聞き手のことを考えて内容を考える”スキルは、対人関係において日常的に役立ちます
就職前に上記のスキルが身に付いているとその後さまざまな場面で役立ちますので、是非経験することをおすすめします。

外部の研究機関と関わる経験を積むことができ、場合によって採用にも繋がる。

研究室によっては、自分の大学以外の研究機関と共同研究をすることも多々あります。
単純に学問として色んな知識を身に付けたり、普段とは異なる手法の実験を行えるだけでなく、
その繋がりから採用に直結することや、共同研究先の企業の内情を教えてもらえたりするので、
「就職後も今の研究分野で働きたい!」と考えている人は特に大きなメリットとなるでしょう。

以上の理由から研究に取り組むことに大きなメリットがあり、そのための時間と機会を確保するために大学院へ進むことが必須であることをご理解頂けたかと思います。

2.論理的思考力が身に付く。

大学院に進んで熱心に研究に取り組むプロセスを通じて、論理的思考力が養われます
論理的思考力とは何か、人によって様々な捉え方があるかもしれませんが、私は「質問に対して的確に問題点を見出し、適切な解決策をとる能力」だと考えています。
巷ではこれを“イシューを特定する”とも言います。詳しくはとてもこの記事で書き切れないので、こちらの本を読んでみてください。

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ではなぜ大学院に進むことで論理的思考力が身に付くのかというと、研究活動には様々な思考を巡らせる過程があるからです。

例えば、

  • 実験結果に対して、その結果が得られた根拠を考察する。
  • 次にどんなことを解明すべきか、またその解明のためにはどんな実験が必要か発想する。
  • 失敗した実験の原因を特定し、同じ失敗を繰り返さないための対策を講ずる。
  • 研究成果を相手に分かりやすく伝えるにはどう工夫すべきか考える。

これらは、サークルや委員会などその他活動ではなかなか得られない経験だと思います。
また、会社においてはスピードが重視されるため、十分に上記の思考に時間を取れないケースが多いです。

大学院に進むことでこれらの経験を積むことができ、結果的に論理的思考力が身に付いていることでしょう。

3.卒業後の収入アップに繋がる。

大学院に進むことで、将来的に得られる収入をアップさせることが可能です。

理由は二つ、

学歴によって昇進が早まるケースがある。

特に大手企業の場合は、大学卒より大学院卒の方が早く昇進する可能性が上がります。

学部生の時は入れた企業より、入社難易度の高い企業に内定をもらえる可能性が上がる。

これは私が最も強く感じたメリットです。

私は学部4年生になるまで学業をおろそかにしており、その時点で希望する企業にはとても入れませんでした。このままでは将来危ういと不安を覚え、実績を積む目的で大学院に進みました。
その後はこれまで説明した通り、様々なスキルと実績を得られたことで、某大手メーカーに技術者として就職することができました。

よくある悩みが、「大学院でさらに多額の学費支払いを奨学金借入をするのは金銭的に心配だな…」という点だと思います。

国立大学のパターンで計算すると、学費は2年間で約100万、奨学金借入が約200万円として合計300万円の追加コストが生じます。
更に学部卒であればその間収入(年収300万円、2年間で600万円)が得られていたと考えると、総額900万円程の差額が生じることになります。

ただこれは損失ではなく、先行投資だと私は捉えていました。なぜなら、「絶対にキャリアアップしてやる!」というやる気と自負があったからです。
900万円差額が生じたとしても、大学院進学により平均年収が100万円高い企業に就職できたとすれば9年間で元が取れ、それ以降はどんどんプラスに膨らんでいきます
自分の能力が向上し、なおかつ収入も上がる、こんなに良い投資はなかなかありません。

先を見越して、大学院に進むことが有益と考えられるのであれば、是非進学することをおすすめします。

まとめ

【大学院に進むメリット】をご理解頂けたでしょうか。
正直言って大学院の2年間はかなり精神的に辛い期間でしたが、それ以上に様々な経験と満足と言える現状を手に入れられた今、自信を持って間違った選択ではなかったと言えます。

この記事を読んで頂いた皆さまにとって、自分に合った納得のいく進路を選ぶヒントになれば幸いです!

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